Q8.便器から出た汚物の搬送のために、どのようなことを考慮して排水管を設計・施工すればよいですか?
① 排水管の勾配は1/100以上の確保をお願いします。
⇒汚物は勾配によって搬送されていくためです(勾配が大きいほど流れやすくなります)。
② 排水エルボの数はできるだけ少なくすることをおすすめします。
⇒エルボにおける抵抗で搬送の勢いは低下します。
③ 排水エルボは小曲りではなく大曲りをおすすめします。
⇒小曲りは大曲りより搬送抵抗が大きいためです。
④ 便器直下の曲りから次の曲りまでの距離は1m以上確保することをおすすめします。
⇒次の曲りまでの距離が短いと、排出された洗浄水の勢いが強く、曲りの壁面を駆け上がりスムーズに流れて行かなくなります。
⑤排水管の合流部には45°Y継手または90°Y大曲り継手(LT)をおすすめします。
⇒90°Y小曲り継手(DT)は合流部での搬送性能が低いためです。
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⇒単独配管における、配管条件の違いが大便器の汚物搬送に及ぼす影響
⇒合流配管における、配管条件の違いが大便器の汚物搬送に及ぼす影響