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節水に関する生活者意識調査

CO2削減、節水便器の普及に向け、家庭の主婦に意識調査を行いました。

節水場所は風呂・キッチンが多く、『トイレ』の節水は3人に1人
洗浄水量6リットル以下の『節水トイレ』を知っているのは、5人に1人

一般社団法人 日本衛生設備機器工業会(会長:張本邦雄)は、CO2削減を念頭に生活者の節水意識を高め、節水トイレの普及を促進するため、2008年8月に一般の生活者(既婚女性)1,000名に対して各家庭での節水意識、取組状況に関するアンケ-ト調査を行いました。

調査の結果、一般生活者が家庭で節水を意識するのは「風呂」「キッチン」が高く、「トイレ」は低い(33%、3人に1人)。現在家庭で使用しているトイレの洗浄水量を知らない人がほとんどで(90%、10人に9人)、最近の購入者には主流になりつつある洗浄水量6リットル以下の『節水トイレ』については知らない人が多い(84%、5人に4人)。そして、現状『節水トイレ』のご使用状況はまだまだ少ない(2%、50人に1人)ことが明らかになりました。(2002年度東京都水道局、家庭での使用水量調査ではトイレが最も多く、全体の約3割を占めます。今回の調査で生活者の意識と大きなズレがあることが認められました。)

CO2削減を推進し、節水便器を普及するには、一般生活者の意識や認識を一層高めていただくことが必要かつ重要になります。日本衛生設備機器工業会および会員各社は、低炭素社会の実現に向けて、節水便器普及の重要性・効果の大きさを再認識し、関連情報の整備・発信など今後一層の普及、啓発に努めてまいります。

調査概要
・調査名:『節水便器の普及に向けた生活者意識調査』
・調査方法:WEBモニターによるアンケート調査
・調査対象者:全国の30~69歳の既婚女性
・実施期間:2008年8月23日~25日
・回収サンプル数:1,000人
・調査機関:ヤフーバリューインサイト株式会社

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調査結果

1.家庭内でもっとも水が使われていると認識しているのは、「お風呂」

家庭内で最も多く水が使われていると認識する場所は、「お風呂」が68%で突出。
次いで「キッチン」(26%)。
「トイレ」は5%とそれほど高くない。

2.家庭で節水を意識する場所は、「お風呂」「キッチン」「洗面所」「トイレ」の順

トイレを意識するのは3人に1人(33%) 家庭内で節水を意識している場所は、「お風呂」が74%で最も多い。
次いで「キッチン」(73%)が僅差で続き、以下、「洗面所」(52%)、「トイレ」(33%)の順。
全体の3人に1人が「トイレ」で節水を意識している。

「お風呂」「キッチン」は最も多く水が使われている場所として上位2項目である一方、「洗面所」は水が多く使われている場所という認識は薄いが、節水を意識している場所と言える。

3.家庭で節水を実践する場所は、「お風呂」「キッチン」「洗面所」「トイレ」の順、トイレで節水を実践しているのは4人に1人(26%)

家庭内で節水を実践している場所は、「お風呂」が67%で最も多く、次いで「キッチン」(64%)が僅差で続く。以下、「洗面所」(44%)、「トイレ」(26%)の順。節水を「意識」している場所と同順位。
「トイレ」で節水を意識する人の8割が実践している。

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4.トイレでの具体的な節水方法は、「大小区別し洗浄する」が突出

トイレでの具体的な節水方法は、「大小区別し洗浄する」が69%で突出する。
次いで「タンク内にペットボトルを入れている」(34%)。
(注意!「タンク内にペットボトル等を入れる」ことは所定量の水が流れなくなり、配管が詰まる原因になるため、お止め下さい。)

5.家現在使用トイレの洗浄水量を、「知っている」のは10%にとどまる

現在使用トイレの洗浄水量の認知状況は、「知っている」が10%にとどまる。
「知らない」は90%。

6.現在使用トイレの洗浄水量は、「10リットル」以上が5割を超える。(54%)

現在使用トイレの洗浄水量は、「10リットル」が31%で最も多い。
次いで「8リットル」(26%)、「13リットル以上」(24%)、「8リットル未満」(19%)の順。
(「10リットル」「13リットル以上」を合わせると54%)

7.洗浄水量が6リットル以下の超節水トイレを、「知っている」のは2割弱にとどまる

超節水トイレの認知状況は、「知っている」が16%、「知らない」が84%。
超節水トイレの認知率は2割弱にとどまる。
(普及促進のためには、まず認知を高めるための施策が必要。)

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8.洗浄水量が6リットル以下の節水トイレを実際に「使用している」人はさらに少なく「2%」

超節水トイレの使用状況は、「使用している」が2%、「使用していない」が98%。
(認知率と比較して使用率はさらに低い。)

9.洗浄水量が6リットルの節水トイレへの取替えは、「買い替えたい」「買い替えたくない」ともに約5割

超節水トイレへの買い替え意向は、「買い替えたい」「買い替えたくない」ともに50%。超節水トイレ非使用者の半数に買い替え意向がある。
(まず認知率を高めていくことが求められる。)

10.節水がCO2削減につながることを、「知っている」のは約5割

節水がCO2削減につながることへの認知状況は、「知っている」が52%、「知らない」が48%。
(年代が上がるほど「知っている」割合が高く、60代では6割を超える。)